最近、「勝ち組」「負け組み」とか言われて、格差社会が生まれたのは小泉さんが首相になってからだと言われているがそれはまったくの間違い。
言葉は違うが、、「勝ち組」「負け組み」というのはバブル崩壊前後の15年も前に言われていたことだ。当時は「レースの時代からゲームの時代へ」と言われた。つまり15年以上前までは「レースの時代」であったがそのころ以降から「ゲームの時代」に入ったというわけだ。レースの時代というのは何かというと、競馬のレースが一番わかりやすい。競馬ではディープインパクトのようなどんなに強い馬が何馬身も離して1着になっても賞金は変わらないし、どんなに離れていても2着は2着の賞金が、同様に3着は3着の賞金がもらえる。オリンピックのマラソンなどのレースでも1着は金、2着は銀、3着は銅が必ずもらえる。
では「ゲームの時代」はどうか。わかりやすい例は「マージャン」。マージャンは普通4人でやるゲーム。一人がものすごく強いとほかの3人は負けてしまう。つまり、強ければ強いほど一人勝ちが可能で、ほかの3人は負け(つまりお金を払わなければならない)なのである。
15年前までの高度成長時代では、経済成長率が毎年5-7%(今の中国みたいに)であった時代では、「いけいけどんんどん」で誰がやってもそこそこの恩恵をこうむる事ができた。しかし、経済が停滞し、成長率が1%にも満たない時代になると勝つ会社がいると必ず負ける会社が出てくる。これがゲームの時代だ。
では、レースの時代とゲームの時代の勝ち負けの差の違いはどこから生まれてくるのか? それは例えば物を売るという行為で考えるとわかりやすい。物を売って成果を出すには様々な要素の組み合わせがある。
1)商品力 2)価格競争力 3)営業力 4)訴求力、5)サポート力 などなど。
レースの時代ではこれらの要素は「足し算」であったので、いくつかの要素で大きなポイントを稼ぐとシェアーの上位となった。ところがゲームの時代ではこれらの要素は「掛け算」になってしまったので、ひとつでも弱い要素があると大きく足をひっぱることになる。(ましてや、どれかがポイント0だと掛け算なのですべてがゼロになってしまう)。
一方ですべての要素でポイントを稼ぐと掛け算であるので大きな開きとなる。その結果として「勝ち組」と「負け組」となるのである。
わが社も社員全員一生懸命やっているが、上記5つの要素ですべて上位にいることができているか。。。。うぅーーーーん
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