「IrSimple」というのを知っている方はかなりのモバイル通。
すでにほとんどのケータイに搭載されている赤外線通信機能。でも意外と使っている人が少ない。その理由は「存在そのものを知らない」「赤外線通信を始めるまでに何ステップかを経なければならない」「大きな画像だと相手に送るのに時間がかかる」などなど。
この使いにくさを解消したのが「IrSimple(アイアールシンプル)」という技術。NTTドコモ、シャープ、ITXイー・グローバレッジ(旧リンクエボリューション)が開発した技術で、これを使うとたとえば200万画素カメラで撮影した約500KBの画像を転送するときは今までは約5秒ほどかかったが、IrSimpleであれば約1秒で完了することができる。
手順もいたってSimple。
データフォルダーに保存された画像を選んで、シャープでいうところのIrSSというボタンをクリックするだけ。実際使ってみるととっても簡単、撮った画像を手軽に相手に送ることができる。
IrSimpleに対応したケータイは今のところシャープのSH902iS, SH903i, SH702iSしかないようであるが、この春モデルではかなり多くのメーカーからIrSimple搭載ケータイが出てくるのは間違いない。
IrSimple対応機はケータイばかりではない。すでに富士写真フィルムがIrSimple搭載のプリンターやデジカメを出しているし、信頼できる筋からの情報によるとあるプリンターメーカーはそのほとんどの機種にIrSimpleを搭載するとのこと。他の幾つかのデジカメメーカーもIrSimple対応機をリリース予定しているようです。
実際、弊社が販売しているIrSimpleプロトコルアナライザー(IrSimple搭載機の開発を支援する強力なツール)の売上がこの半年間で大きく伸びていることがこのことを物語っています。
ケータイで撮影した写真を手軽にワイヤレスで相手に送ったり、印刷したりという光景は、そろそろ「当たり前」になりそうです。
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