まったく突如の辞任だった。遅かれ早かれ辞任せざるを得ないとは想っていたが、「なぜこの時期に」?この辞任劇を聞いて三つの言葉を思い浮かべた。
1)泣いて馬謖を切る
私が思うに、安倍さんの決定的なつまずきは松岡さんを斬れなかったことだとおもう。あの松岡さんのみっともない国会答弁をきいてそれでもかばい続けた、結果的に自殺に追い込んだ。あのとき、スパッとやめさせていたら、参議院選挙のあそこまでの大敗はなっかただろうし、今回のようなまったく無責任な辞任に追い込まれることもなかったと想う。
まったく対極的なのが小泉さん。あのひとは田中真紀子外務大臣をスパッと斬った。瞬間的に支持率はかなり下がったようだが、すぐ持ち直してその後ずっと50%前後の支持率をキープした。
やっぱり、ダメと思ったら、即座に決断することが肝要だなとつくづく思う。
2)「人は無能のレベルまで昇進する」
これはだれのことばか覚えていないが私が30年以上も前に聞いた言葉。例えば、課長であった人が優秀な成績を残したために部長に昇進させたが、部長になったとたんに職責を果たすことができなくなったというようなケースは多々ある。安倍さんも自民党の幹事長のころはそこそこ頑張っていたと思うが、親父さんが果たせなかった夢をどうしても果たしたいという気持ちが強く上のレベルまで行ったが、そこが「無能のレベル」だったということ。
かと思えば、「立場は人を作る」ということばもあるので、要はその人の潜在能力次第ということか。。日ごろから精進して常に上を目指す努力を継続するっていうことが大事かな。
3)蟹は自分の甲羅に合わせて穴を掘る
蟹というのは穴を掘って砂に潜っているが、その穴の大きさが大きすぎると砂に埋没してしまうので、自分の体の大きさに合わせて穴を掘るそうだ。人間の場合、背伸びするのもほどほどにしないと失敗するというたとえ。安倍さんの能力は幹事長くらいのもので、総理の器ではなかったということ。自分の実力、器量をよく知っていることが身を滅ぼさない秘訣のようだ。もちろん自分の器を大きくしてより大きな穴を掘っても大丈夫なようにするのも肝要。
と、安倍さんのことを書きながら、「私自身」に置き換えています。皆さんは?
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