先日、野球で日本をオリンピックに導いた星野監督の話しが新聞に出ていた。
「勝てたのはチームの主将の宮本のおかげ。台湾遠征中に地味ではあるが若い選手をうまくまとめてみんなの力を100%引き出した」のだと。
この宮本という男、ヤクルトの遊撃手でゴールデンクラブ賞を何度もとっているだけあって、難しいゴロをさばくのが上手だったが、その彼の言葉。「難しいゴロもできるかぎり正面で捕るようにしている。そうすればファインプレーに見えず、投手にしてみれば、打ち取ったぁ、と思い、その後も気持ちよく投げられるから」と。
この言葉、奥が深い。
普通、自分の力や実力はアピールしたいものだし、「俺が俺が」といいたくなるものだが、この宮本のようにあくまでも黒子に徹するという姿勢は「これぞほんとのプロ」を感じさせる。
我々の仕事でも、自分の実力を誇示するわけでもなく、さりげなくたんたんと仕事をこなしているような人は「かっこいい」。
自分もおそまきながら、そうありたいものです。
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