今年も残りわずかとなりました。
毎年発表されている今年一年を表すひと文字は「絆」だったそうです。
確かに大震災を通じて互助の精神が生まれ助け合いによって新たな絆が生まれた年であったことは間違いありません。
しかし、私の思う今年を表す一文字は、余り明るくなく残念な文字ではありますが「崩」です。
大震災で多くの建物、インフラ、街並み、田畑が崩れ、西日本の大洪水でも多くの方が家を失いました。
原発は安全と言う神話が大きく崩れました。
政界では民主党のマニフェストとなるものが総崩れ、大阪の選挙では既存の党が総崩れしました。
世界に目を向けると、タイでは未曾有の大洪水で多くのものを失ったし、エジプトやリビアなどの長年続いた独裁政権が崩れ、ギリシャやイタリア等の主要EU圏の国々も崩れました。ロシアでも長年続いたプーチンの信頼も崩れようとしています。
このように今年は、自然災害による「崩れ」だけでなく、「既存システム」も崩れましたが、「崩れ」の後には必ずやってくるのが「築く」。
来年は世界の多くの主要国で大統領や首相が変わります(日本では例外を除いて首相の任期は1年ですが・・・・)。震災による復興が本格化します。TPPに向けて大きな流れが始まります。
新たな仕組みが始まろうとしています。
我々も既存の考え方や行動パターン、生活様式に捉われることなく新しいことを築いていく年にしなければなりません。
というわけで、来年を表すひと文字を予測すると、今年の「絆」から「築」に代わるのではないでしょうか?
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