みなさんあけましておめでとう御座います。
「激震」が走った2011年から「激動」を予感させる2012年が始まりました。
この激動の根底には「Atlantic」から「Pacific」へという世界的な潮流があるようです。
長い間、我々が享受し、恩恵をこうむってきた資本主義が、皮肉なことに冷戦という長い戦いに20年前に勝利してから徐々に崩れ始め、リーマンショックでその行き過ぎが顕在化、昨年は欧州の財政危機が深刻な状況に陥りました。
このように長い間世界を牽引してきた先進国「欧米(Atlantic)」に陰りが顕著になり、中国もバブルの崩壊の予兆が見え始めてきた一方で、アジアパシフィック(Pacific)の存在感が増してきています。
TPPもその大きな流れの中の象徴的な動きなのかもしれません。
日本企業もこの流れを察して、Pacific shiftを加速させようとしています。
アジアも日本の内需というわけです。
この流れがわれわれに与える間接的直接的な影響は徐々にボディブローのように効いてきて、日本的ないいものを残しつつも、既存の行動様式や、考え方などを変えていかなければならなくなるようです。
しかしながら世界がどんなに変わろうと、普遍なこと、世界共通で大事なことがあると思います。
それは「心」ではないかと。
常に向上心や感謝の気持ち、謙虚さを持ち続けることできる人間であれば、どの国の誰からも尊敬される存在になるのではないかと。
昨年日本を訪れたブータンの国王がこんな言葉を残しました。
「人間の心には人格という名前の龍が住んでいます。龍は経験を食べて成長します。感情をコントロールして成長します。どうか自分の龍を大きく素晴らしく育てて欲しい」。
奇しくも今年は辰年。
これからの世界規模で大きく変化を遂げて行く社会の中で求められる人間になるためには知識技能を身につけるだけではなくて、心を鍛えることが肝要なのかなと感じています。
本年もよろしくお願いします。
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